シルクスクリーン印刷と手もみ加工の個性

シルクスクリーン印刷 silk-screen printing
「記-sirusu-」のノートは、一枚一枚シルクスクリーンで手刷り印刷を行なっています。
全ての工程を工房で一貫して行うことで、納得のいく仕上がりまで何度でも調整をすることができるのです。
それが私たちの製品に対する気持ちと責任です。

紙の質感と印刷 Texture&Printing
デザインの線や塗りとともに、紙の質感が印刷の仕上がりに大きな影響を与えます。
ざらっとした手触りの紙に手刷り印刷をすることで、微妙なカスレやズレが出てきます。
手刷りで印刷をすることで、何枚かに一枚、商品にできないものが出てしまいます。
ただ、手刷りならではの微妙な風合いを大切にしたいという思いから、「記-sirusu-」では手刷りでの印刷にこだわり続けています。

版下をつくる Block copy
版下製作は外注に発注することも可能です。
ただ、実際に印刷をした時に、線やベタ塗りの出方がデザインとイメージが異なることが多くあります。
また、あまりに細いカスレを表現したい線の場合など、印刷してみないとわからない場合もあります。
工房での一貫した製作では、なんども納得のいく線が出るまで、版下を作り直すことができるため、「記-sirusu-」では、工房で版下作成から印刷まで、一貫した製作を行なっています。

紙のもみ加工 paper processing
[rokuta]ノートシリーズの表紙に使われているロクタ紙は、仕入れたロクタ紙を、工房でさらにもみ加工をおこなっています。
もみ加工とは、紙を一枚一枚手もみし、天然の糊を塗り干す。昔から日本の和紙で行われていた加工方法です。
ヒマラヤ山脈で一枚いちまい手漉きされ、草木染めで染められたロクタ紙にもみ加工を施すことで、革のような風合いが生まれます。

もみ加工をしたロクタ紙を、一枚ずつ板紙に貼り付けくるみ製本を行います。
ヒマラヤ山脈で1000年持つ紙と言われていロクタ紙に揉み加工を行い、さらにしなやかに強くなったロクタ紙。
オーダーノートより厚みのある板紙に巻き込みくるみ製本をすることで、革のような風合いのしっかりとした表紙に仕上がります。
うら表紙や表紙の裏の見返し部分には、びわ湖の葦をすき込んで作られている「びわ湖ヨシ紙」を使用しています。