オーダーノート通販「記-sirusu-」頑張らないノート術
今日は、ノートを書くときに使っている、店長佐々木の定番の道具の話し。
少ないアイテムだからこそまとまる
おしゃれにノートを書いている人って、「たくさんアイテムを持っているんだろうなぁ。」
「こだわりの道具があるんだろうなぁ・・・」
なんて、昔はそう思ってました。
私は、昔から画材や道具類が大好きで、ついつい気になったものがあったら買ってしまう。
色鉛筆だけでも、芯の硬いもの、柔らかいもの、水で水彩の絵の具のように使えるものなど3種類。
ペンも、つい使ってみたくて衝動買いの大人買い。
でも、たくさん画材や道具があるから、おしゃれに描けるわけではないんです。
最近は、おしゃれなノートを描く人は、きっと「決まったお気に入りの最低限のものを使っているんだ!」ということがわかってきました。
大人になってからデザインを勉強したからわかること
私は、美大を卒業してデザイナーになった、バリバリのデザイナーではありません。
子どもの頃から絵を描くのは大好きだったけれど、絵を描くことと同時に音楽も好きだったので、進学の時に音楽の道を選びました。卒業後は、ピアノの先生をしたり、普通の会社でお仕事をしたり、色々と仕事の経験をしたのですが、やっぱりどうしても子供のころから描いていた「何かを描いたり作ったりする仕事がしたい!」という思いから、30歳を過ぎてデザインを学び始めました。
グラフィックデザイナーとして実際に仕事を始めたのは、もう40歳に手が届きそうな年齢になってから。
でも、だからこそわかることもたくさんあります。
デザインを勉強するまでは、描くのは好きなんだけど、手帳を描いても、ノートを描いても、絵を描いても、「なんだかちょっとおしゃれじゃない」「おしゃれじゃない原因は何?」といつも思っていました。
おしゃれに描いたつもりなのに、出来上がったらやっぱりなんだか「もっさい(ダサい)」(笑)
それが、デザインを勉強して、ちゃんとしたコツがあるということを知りました。
そんな、私の経験とコツを「頑張らないノート術」として、少しでもお伝えできたらと思っています。
おしゃれに描くコツは色と空間
コツのひとつめは「色」
「記-sirusu-の頑張らないノート術」では、色は最低限だけを使っています。
たくさん使えば使うほど、ダサくなる。
これは私の経験(笑)
色彩をちゃんと勉強した方は、とっても上手にたくさんの色を使ってデザインされますが、まずは少ない色から始める方が無難でおしゃれに描けます。
「記-sirusu-の頑張らないノート術」では、誰が使っても基本おしゃれに見える「モノトーン(黒+白+グレー)」に女性らしいピンクをプラスして描いています。
そして、そのピンクとグレーを、「大人女子」のイメージで、パステル系で統一。
パステル系で統一するだけで、グンとまとまりが良くなりますよ。
ビビット系とパステル系など、色のトーン(色の明るさや濃い薄いなどのグループ)が違う色グループのものを一緒に使うと、なんだかチグハグな感じになっちゃいます。
色を使うときには、ぜひ同じトーンで揃えることが基本と覚えておいてくださいね。
色のトーンのグループについては、「色・トーン」で検索すると、表が出てくるので、ぜひ参考にしてください。
「トーンを揃える」それだけで、なんだか「もっさい(ダサい)」から完璧に一歩脱出できます(笑)
私が使っている「カモ井加工紙株式会社」のmt(マスキングテープ)のシリーズは、たくさんの色がありますが、ちゃんとカテゴリわけをしてくれててとても親切。
ピンクでも、「パステルピンク」と「ショッキングピンク」と普通の「ピンク」がある。
だから同じパステル系を選ぶと、間違いなし。
ここでは「パステルピンク」とグレーも「パステルグレー」をもちろん選んでいます。
色鉛筆も、マスキングテープの色に合わせて、似た色を選んでみてください。
魅せたい所の周りは空白にする
コツのふたつめは「空間」
見てほしい所の周囲を空けること。
これは、デザインを勉強する前は、思いもつかなかった。
一番勉強になったところ。
高校生のときに、文化祭の冊子を作った時も、「埋める」ことに必死でした(笑)
空間をとるって、ちょっと不安になる。
何もない空間=デザインできていない部分・・・そんな気分。
でも、実際、上手なデザイナーさんは、空間を使うのはとーっても上手。
たくさんの空間の中に、ポツンとある一つのデザインに、「あっ」と目を引くこと、ありますよね。
でも、もちろん急にそんな難しいことはできないので、頑張らないノート術では、簡単アイテムを使っています。
(縦)150×(横)100のボール紙(大きさはお好みで自由です)
これをノートの真ん中に置いて、基本この中に納める。
私は描き始める前に、これを置いて、鉛筆でちょっと印をつけてから描き始めます。
基準があるだけで、随分描きやすくなります。
もちろん、ここから絶対はみ出してはいけないわけではないので、あくまで基準線と考えてください。
逆に、ここは目立たせたいなぁと思う時などは、ぜひ! はみ出してください。
人は、基準と意識した物からはみ出ていたり、飛びたしていたり、斜めになっていたりすると、注目します。
だから、見出しなどは、はみ出すのもオススメです。
一冊のノートを描くときの基準のボール紙を作っておくと、ノート全体がまとまって見えるので、ぜひ一枚作ってみてくださいね。
私の使っている道具をご紹介
・コピックマルチライナー(黒) 1.0mm 0.3mm 0.1mmの3本(イラストを書くときは、0.03mmを追加)
・色鉛筆 淡いピンクとグレーの2色
・ユニボールSigno(白)(色鉛筆の塗りつぶしやマスキングテープの上に白で描けるボールペン)
・mtのマスキングテープ パステルピンク パステルグレー
・半透明グリット入り付箋(写真の上に文字を入れるときに便利)
これだけ。
あとは、前回のブログでご紹介したミニフォトプリンターを使ってます。
(ブログ ⇒ オーダーノート通販「記-sirusu-」の頑張らないノート術-便利アイテムを使った写真活用編-)
これだけの道具だと、ちょっと大きめのペンケースに収まってしまいます。
だから、ノートを描こうかなぁと思ったときにも、ササッと出してパッと描ける。
あとは、シャーペンと消しゴム、ものさしくらいがあれば完璧です。
道具をパッと出して、サッと描き始められる。
これが楽しくノートを描き続けるコツ♪
※注意点
マスキングテープや付箋の上に文字を描いた時は、乾くまでしばらく時間がかかります。
乾くまでに触れてしまうと、カスレたり汚れたりする原因になりますので、くれぐれもご注意ください!
これだけの道具で可愛いフレームを描く
ご紹介した道具だけで描ける、可愛いフレームをいくつかご紹介します。
黒のペンとマスキングテープ、そして白のボールペンと色鉛筆。
これだけの物でも、ノートは簡単におしゃれに描けちゃうんです♡
ハンドメイドオーダーノート「記-sirusu-」の頑張らないノート術
今後もちょっとしたコツをお伝えしていきますので、ぜひ、色々試してみてくださいね。
今回使用したノートはこちら
ハンドメイドオーダーノート「記-sirusu-」